「防災備蓄+備品ステーション」を空間中央のエリアにレイアウトした「使える防災」オフィスを実現
タックシステム様はプロフェッショナルニーズに対応する音響・映像・ネットワークシステムをトータルでサポートする企業で、自社開発製品や全世界の音響プロダクトの提供やプロ向けのスタジオシステムの設計・構築を行っています。
東京都品川区のタックシステム様の本社オフィスにストックストックと防災備蓄を導入いただきました。
もくじ
タックシステム様では、オフィスの中央エリアのコピー用紙や文房具などの備品を配置しているスペースに防災備蓄を設置しています。
防災備蓄を配備する際に「必要なときに、すぐに取り出すことができる」ことをコンセプトにしており、スタッフの誰もがどこに防災備蓄があるかがわかるようにしたい考えのもとレイアウトしたデザインとなっています。
タックシステム様は、東京都の帰宅困難者対策条例に準拠した備蓄を準備しました。3日間の食料・水が一人一箱になったアレルギー対応の「Completed Ver2」と2Lの備蓄水を調達しました。
備蓄食料のアイコンの扉を開けると写真のように保管されています。
都の条例では毛布も配備することを推奨しており、タックシステム様では毛布に加え防災用ヘルメットも備蓄する方針でしたので、写真のように備蓄しています。
納品後に、社内で急にスタッフが倒れる出来事が発生しました。周囲にいた同僚がストックストックからすぐに毛布を取り出し、救急車を呼ぶまで倒れたスタッフに毛布にくるませ安静な状態で待機できました。
ストックストックの中には防災備蓄だけでなく、普段使うようなコピー用紙や文房具などを入れています。
普段使うものを入れておくことで、いつも使う場所になることができ、防災備蓄のありかを探すことなく災害時でもスタッフがすぐにアプローチできるようにしました。
今回は、災害備蓄管理士の鳥居がタックシステム株式会社取締役の柳澤望様に、ストックストックを導入するにあたった経緯や災害時の対応などについてのお話をお伺いしました。
タックシステム株式会社は2022年4月に株式会社レスターコニュニケーションズの子会社となりました。その際に現在のオフィスに移転したことから、防災対策が始まりました。
防災備蓄を倉庫に置いてしまうと、経験的に「普段使わないものは、どんどん倉庫の奥に追いやられてしまい、いざ使おうと思ったときに使えない」と考えていました。
さらに、狭い場所から取り出すのは非効率であることから、収納庫の前は広いスペースを確保し災害時の作業がスムーズにできるようにしました。
オフィスの中央に置かれる収納庫は他の書庫などの什器とは異なるシンボリックなデザインにして、オフィスの中心にふさわしいデザインにすることを考えていました。
柳澤さんは災害が発生すると、災害ボランティアとして被災地で活躍しています。その経験から、
1)同じものばかりを食べるようにしない
2)炭水化物ばかりにしない
と考え、同じ食事にならないような保存食セットにしました。また5年保存ができる備蓄ゼリーも備蓄食に入れ、災害時の食事が単調にならないように注意しました。
いざ防災備蓄を揃えていこうとネットで調べていたら、ストックストックさんに出会ったんです。オフィスの中央に置くことができるデザインだし、備蓄品についても相談に乗ってくれそうな気がしたんです。
弊社の防災備蓄の方針にぴったり合う製品でしたので、総合的に判断して、新しいオフィスづくりの一環として導入を決めました。
最終的な決め手はデザインが良かったことでした。
弊社の減災対策は、
1)転倒防止
2)避難経路確保
3)消火器の位置確認
です。
本社ではお客様へ納品する音響機器のキッティングを行うことから、機材を保管するための棚が並んでおり、その棚の転倒防止対策として、横連結のバーを設置しました。
避難経路確保は常にチェックを行い、物品で通路が塞がれないようにし、常に避難できる状況にしています。
最後に、柳澤さんの災害ボランティアの活動についてもお聞きしました。
子供の頃から災害時の支援をされる方々が多い環境で育ち、災害ボランティアの知り合いが多かった柳澤さん。自分でも災害ボランティアを行う契機になったのは2011年の東日本大震災でした。
東日本大震災では、知り合いのOPEN JAPAN理事の吉村誠司さんのブログを見ていると、いてもたってもいられなくなり、被災地で燃料が不足している情報を得て、燃料を被災地に届けることができないかを考えました。
仕事の関係上、全国各地に知り合いが居るので連絡をとったところ、長野県の親類から家の近くには燃料があるというので、その燃料を吉村さんが災害支援を行っている石巻まで届けようと考えました。
しかし、どうやって燃料を運べばいいか?が課題になりました。多くの燃料を運ぶためのトラックのガソリンももったいない。なにかを運ぶのに一緒に運んでもらうほうがいい。
災害発生直後は被災地だけでなく、関東地方でも燃料が不足していたこともあり、燃料を運ぶためのガソリンがもったいないということで、災害復興支援企業が新潟から石巻まで災害支援に行くというとある会社の情報を得て相談したところ、支援車両に燃料を載せてもらうことができて、無事に石巻に届けることができました。
その後、被災地では重機などが不足していて、復興作業ができないとの情報を聞いて、家の近くにある造園屋さんに相談にいきました。
造園屋の社長さんも福祉支援などをやっていて、ボランティアに理解があったので、造園屋のスタッフと重機を提供してもらえることになって、柳澤さんと造園屋さんで石巻に行くことになりました。
現地では牡鹿半島の漁協の組合長さんの指示を受けて、漁協が困っていることを行いました。浄化槽を通すための側溝を掘ったり、重機が必要な作業を行いました。
そこで知り合いになった災害支援の方々と情報をやりとりすることになり、その後は「平成23年新潟・福島豪雨」や、鬼怒川が決壊した「平成27年関東・東北豪雨」、2016年の「熊本地震」などで災害ボランティアとして活動しました。
柳澤さんのお話を聞いていましたら、災害ボランティアで被災地での経験をしていることが、社内の防災環境の向上に繋がっていることが伝わりました。災害時にどう動けばいいかを知っていることが、実際の「使える防災」に結びついていて、自然災害を知ることも計画をする上で重要だと感じました。
この度は柳澤様をはじめとしてタックシステム株式会社の皆様にご協力いただきまして、ありがとうございました。(鳥居)
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