地震や水害などの自然災害時に発生する停電時に、照明の確保や、情報を確保するためのスマートフォンやPC、夏の高温時に重宝するサーキュレーターなどの電源確保のために電源が必要となります。

都心のオフィスでは発電機は使えない

しかし、都心部のオフィスでは発電機を使用する環境が現実的には整っていない場合が多く、テスト動作なども周囲への配慮が必要となるため、発電機の使用は控える傾向があります。

そのために、防災備蓄としてのポータブル電源は欠かせないものとなってきており、50名程度の従業員の場合には、従業員のスマートフォンの充電確保を行う必要があり、そのためには少なくとも1000Wh以上は必要となります。また高価な製品でもあるため、価格とのバランスを考慮すると妥当なラインと言えるでしょう。

図は、BN-RF1100(容量1152Wh)の「給電回数・使用時間の目安」です。あくまでも目安なので、使用環境等に左右される点はご注意ください。

メーカーの独自設計により、バッテリーの経年劣化や事故防止のため必要とされるコンセントの抜き差しが不要となり、保管時に定期的に充電する必要がなくなり、防災担当者の業務がひとつ減ります。

自動で満充電に近い状態（94%以上）を保つため、ストックストック内で保管する時でも、コンセントに挿したままにしておけば、フル充電に近い状態をキープすることができます。

AC100Vが4口、USBはタイプAが3口、タイプCが3口で、その他シガーソケットもついていることから、対応範囲が広いこともポイントです。

リン酸鉄系リチウムイオン電池は、

1)繰り返し充電に強く長寿命
2)自己放電率が低い
3)安全性が高い
4)環境に優しい

などの性質を持っており、長寿命である点が防災備蓄品として必須の項目です。

商品購入後も、国内メーカーならではの手厚いアフターサポートがあることが、商品選定の大きな理由の一つでした。海外製の製品の場合、連絡がメールでしか受け付けていなかったりする場合があり、トラブル時の対応がしっかりしていることが重要でした。

また、ACアダプターのPSE認証も取得済であることも国内での販売時には見逃せないポイントです。

BN-RF1100を内蔵した「自然災害の初動対応セットE2」は、

1152Whポータブル電源(1台)、12ポート同時接続USB充電器(合計72W)(1台)、充電式投光器(2台)、ランタン(2台)、ラジオライト(2台)、メガホン(1個)、ヘルメット(4個)、救助工具(1セット)、救急セット(20名分)、使い捨て担架(5個)、エマージェンシーシュラフ(30個)、非常用トイレ(400回分)がストックストックに入った製品です。

扉には内容を示すマグネットアイコンがついているので、すぐに初動対応セットであることがわかるようになっていることから、初動対応セットを探す時間を短縮できます。