2024年8月8日午後7時15分に気象庁から「巨大地震注意」の南海トラフ地震臨時情報が制定されてから、国内ではじめて発表されました。
2024年8月8日午後4時40分ごろ、九州南部の日向灘を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震が発生しました。そして同日午後7時15分に気象庁から「巨大地震注意」の南海トラフ地震臨時情報が発表されました。8月8日から一週間は南海トラフ巨大地震の想定震源域では、注意をしながら生活することになっています。ここでは、南海トラフ地震の臨時情報を理解するうえで基本となる、「東側と西側」の話と、「臨時情報の流れと3つの発表」について解説しておきます。
南海トラフ地震の想定震源域で生活してない人にとっては、想定震源域が東側と西側に分けられて考えられているということを知らない方も多いと思います。
そして、「南海トラフ沿いの8事例の大規模地震のうち、少なくとも5事例は東側・西側の両領域がほぼ同時若しくは時間差をもって破壊しています。」(内閣府防災情報ページ)
ということで、片方で発生したら、もう一方で発生する可能性が過去の事例により想定されています。
上記のことから、想定震源域で地震が発生すると、5〜30分以内に「南海トラフ地震臨時情報」が発表され、最初は「調査中」の段階となります。2024年8月8日午後5時に初めて気象庁から発表されました。そして午後7時15分に「調査中」から「巨大地震注意」に変わりました。
なので、西側で発生した場合でも、南海トラフ地震想定震源域のエリア全体で注意をして生活することとなります。
2024年8月8日の臨時情報は「巨大地震注意」であることから、下の内閣府の資料を確認する限りでは、注意をしながら通常の生活を行うということとなっています。
昨年、この南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震警戒」が発生した場合の想定動画を見たのですが、最初は自分の世界では起こらないけど大変だというように、第三の世界で発生するという出来事で、そういうのが発生するんだな、と客観的に思っていましたが、昨日になってこの動画を見直したら、私は現実のものと捉えることができたので、以前の防災コラムでも紹介しましたが、改めて紹介したいと思います。そして今見ることが重要だと感じました。
特に注意して見てほしいのは、時間の経過です。最初に「調査中」が発表されてから、「巨大地震警戒」になってからの登場人物の行動は特に参考になると思われます。
そして、この流れを知っておくことで、実際に発生した際に冷静に行動できる可能性が高まることから、ぜひ見て頂きたいと思いました。
南海トラフ地震臨時情報は、想定震源域のエリア外の人にとっては理解しづらい情報だと思います。もしこのページを検索結果で見た方は、一度想定動画をご覧頂くと、ここで書いていることは理解できると思います。(鳥居)
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